時制 の変更点
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✧ 時制 ゼノス語には相対時制詞と絶対時制詞があり、それぞれ無時制、恒常、現在、確定過去、不確定確定、経験過去、確定未来、不確定未来、経験未来の9種類があります。 無時制以外は時制詞を動詞の後ろに置き、アンダーバーを間に入れる事で時制を表します。 &color(blue,){❖};【時制詞】 時制詞は以下の通りです。 #style(class=table_left) |>|相対時制詞| |無時制|Ø| |恒常|_ЯEUZ| |現在|_ЯES| |確定過去|_ЯOG| |不確定過去|_ЯIB| |経験過去|_ЯOUD| |確定未来|_ЯUZ| |不確定未来|_ЯAF| |経験未来|_ЯAUC| |>|絶対時制詞| |無時制|Ø| |恒常|_HEUZ| |現在|_HES| |確定過去|_HOG| |不確定過去|_HIB| |経験過去|_HOUD| |確定未来|_HUZ| |不確定未来|_HAF| |経験未来|_HAUC| -[無時制] 時制を意識しない表現で、時制詞を動詞の後ろに置かなければ自動的に無時制になります。 無時制の場合、原理的には他の全ての時制に解釈可能ですが、多くは現在時制か恒常時制を省略して使用される場合がほとんどです。 -[恒常時制] 過去〜未来にかけてもその事象が起きているという事を表します。 使用される範囲はもっと広いですが、基本的に英語の現在形が担っている不変の真理などを表す要素だけを独立させたようなものと考えていいと思います。 --例 LEXÄ LUTEW KLOWL_ЯEUZ 月は(常に)回っている -[現在時制] ゼノス語の現在時制は幅がない一点です。 なので一秒でも前に起きた事象であれば過去時制を使い、一秒でも未来の事象であれば未来時制を使います。 直近の未来や直近の過去も表しません。 ~線タイプの相制詞が動詞の前に置かれている場合は LUTEW SVEET_ЯES 走っている のように現在時制でいいのですが(LUTEWは経過段階を表す線タイプの相制詞)、 ゼノス語の現在時制は幅のない純粋な現在の一点なので、 何かを達成したのが一秒でも前の事で、 点タイプの相制詞が動詞の前に置かれている場合、 ~ZETS SVEET_ЯOG 走りきった ~というように過去時制を使います(この例では完了段階を表す点タイプの相制詞ZETS)。 ~それとは違い、走りきる瞬間にリアルタイムで動作を説明する時などは ~ZETS SVEET_ЯES 走りきる ~のように現在時制を使います。 しかし、実際の使用においては今という瞬間だから現在時制を使おうとから一秒でも前の事だから過去時制を使おうなどと考えて時制を選ぶ必要はなく、 ただ完了を表現したいというだけなら 「ZETS SVEET」 のように時制詞は省略し、無時制を使用します。 (例文などではなるべく時制詞を付けてますが、時制はゼノス語では必須というわけではないので、日常的には割と省略する事が多いです) -[過去時制] 現時点よりも一秒でも前に起きた事象を表します。 確定過去はその事象が現時点よりも過去に起きたという事が話者にとって確定してる場合に使い、 不確定過去はその事象が現時点より過去に実際に起きた事なのか話者にとって確定できない場合に使います。 --例 ЯAI LOOM_ЯOG 私は眠った -[未来時制] 現時点よりも一秒でも後に起きる事象を表します。 確定未来はその事象が現時点より未来に起きるという事が話者にとって確定してる場合に使い、 不確定未来はその事象が現時点より未来に実際に起きる事なのか話者にとって確定できない場合に使います。 --例 ЯAI LOOM_ЯAF 私は眠る(だろう) -[経験過去] 話者が経験・観測した今よりも過去の事を表します。 --例 QUI EVÖLAS_ЯOUD 彼女は生きていた(過去において) -[経験未来] 話者が経験・観測した今よりも未来の事を表します。 --例 FEW SVEET_ЯAUC VEW YUNED 貴方はそこで走っていた(未来において) &color(Blue,){❖};【時制詞の使用について】 基本的には相対時制詞を使用します。 相対時制詞といっても従属節がない独立節の場合、あるいは従属節がある場合でも主節は絶対時制詞と同じように発話時が基準点となります。 違いが出るのは従属節(制御詞節、補助詞節、名詞節、修飾節)側で、例えば ~ЯAI EIV_ЯUZ (HITS VUI TARK_ЯOG PIS HAYME) 私は(彼が部屋に来た時に)起きる の場合(括弧内が従属節)は、 相対時制詞が使用されているので、基準点は発話時点ではなく、主節である「ЯAI EIV_ЯUZ(私が起きる)」の時制(確定未来)が基準点になるので従属節(時格節)である「VUI TARK_ЯOG(彼が来た)」は過去時制となっているものの、それは相対的に主節の事象より前に発生する事(=先行性)を表しているだけという解釈になるので、決して従属節の事象は”発話時以前”に発生した事という意味にはなりません。 ~これを絶対時制詞を使用して ЯAI EIV_HUZ HITS VUI TARK_HOG PIS HAYME とすると、強制的に例外なく発話時が基準点となるので、従属節の事象は今より過去の事になり、ゼノス語の場合非文にはなりませんが、「VUIが発話時点より過去に(タイムマシンで移動するなどして)部屋に来た時にЯAIが発話時点より未来に起きる」というような意味になってしまいます。 なので普通の意味にするには発話時点を基準点として従属節も未来時制詞を使用し、 ~ЯAI EIV_HUZ HITS VUI TARK_HUZ PIS HAYME ~私は彼が部屋に来る時に起きる とする事で、「発話時点である今より未来にVUIが部屋に来る時にЯAIが起きる」 という意味になります。 ただ絶対時制詞を使用すると主節も従属節も発話時を基準として未来だから未来になっているだけで、その場合は厳密には起きるのが彼が来た後なのか前なのかあるいは同時なのかの区別はできません。 その場合はより後行する方の時制を大未来時制詞にします。 大未来時制詞の作り方は単純にHより後ろの部分を更に後ろに重複させるだけです。 -例 未来 大未来 HUZ→HUZUZ HAF→HAFAF ~ЯAI EIV_HUZUZ HITS VUI TARK_HUZ PIS HAYME 私は彼が部屋に来る時に起きる ~ちなみに大過去の作り方も同様です。 -例 過去 大過去 HOG→HOGOG HIB→HIBIB ~では相対時制詞を使用した場合、 ЯAI EIV_ЯUZ HITS VUI TARK_ЯUZ(ЯUZUZ) PIS HAYME と言えないのかというとそんな事は無く、相対時制詞を使用した場合というのは要するに基準点が可動的というだけなので、この例のように主節と従属節の時制を同じにした場合は基準点は発話時になり、絶対時制的に使用する事も可能という事です。 これは日本語でも 私は(彼が部屋に来た時に)起きる 私は(彼が部屋に来る時に)起きる の両方言えるのと同じ事です。 前者は主節と従属節の時制が異なっているので発話時ではなく主節が基準点になり、従属節の過去時制詞を表すタ形は主節と相対的に前に発生する事を意味するので相対時制として解釈しますが、 後者は主節と従属節の時制が同じなので、基準点は発話時になり、絶対時制として解釈する事になります。 ただその場合は時制が一致しているので相対時制的に解釈した場合のように現在時制=同時性、過去時制=先行性、未来時制=後行性のような形で区別はできないので、ゼノス語では大未来 大過去を使用する事になります。 そういった形で区別するので両方同じ時制詞の場合は、同時発生と解釈することが多いです。 ~相対時制詞でも大未来、大過去の作り方は同様です。 -例 未来 大未来 ЯUZ→ЯUZUZ ЯAF→ЯAFAF -例 過去 大過去 ЯOG→ЯOGOG ЯIB→ЯIBIB ~つまり、 ЯAI EIV_ЯUZ HITS VUI TARK_ЯOG PIS HAYME ~ЯAI EIV_ЯUZUZ HITS VUI TARK_ЯUZ PIS HAYME ~は同じ事を言ってる事になります。 単純に言ってしまえば、 主節と従属節の時制詞が異なる=相対時制で解釈 主節と従属節の時制詞が同じ=絶対時制で解釈 と考えてしまって良いと思います。 ~ただ注意が必要なのは、主従の時制が異なり、従属節が現在時制の場合は相対時制解釈になり主節と同時という事を意味しますが、 アスペクトも考えた場合は同時といっても色々あります。 例えばここまでの例で出てきた、 ~ЯAI EIV_ЯUZ HITS VUI TARK_ЯOG PIS HAYME 私は彼が部屋に来た時に起きる ~は主従の時制が異なり、従属節が過去時制詞なのでそれは主節の事象より先行して従属節の事象が発生する事を意味しますが、 ~ЯAI EIV_ЯUZ HITS VUI TARK_ЯES PIS HAYME 私は彼が部屋に来る時に起きる ~の場合は主従の時制は異なっているものの、従属節は現在時制詞ЯESが使用されているので、 それは主節と従属節の事象が同時発生という事を意味します。 しかし、アスペクトを考えると同時といってもそれは広い意味での同時であって、 ゼノス語の場合は相制詞を使用しなければ無相になり、動詞は開始・経過・完了のいずれにも解釈可能なので、 彼が部屋に来始める(開始)段階で私が起きる 彼が部屋に来ている(経過)段階で私が起きる 彼が部屋に来きる(完了)段階で私が起きる のどれもあり得ます(この場合の”EIV(起きる、目覚める)”はわかりやすく開始=完了的に経過段階がほぼゼロの動作として考えています)。 なのでこれを区別するには相制詞を使用し、 ~ЯAI EIV_ЯUZ HITS VUI ЯEXH TARK_ЯES PIS HAYME 私は(彼が部屋に来始める時に)起きる ~ЯAI EIV_ЯUZ HITS VUI LUTEW TARK_ЯES PIS HAYME 私は(彼が部屋に来ている時に)起きる ~ЯAI EIV_ЯUZ HITS VUI ZETS TARK_ЯES PIS HAYME 私は(彼が部屋に来きる時に)起きる ~のように区別します。 ~これは主節の事象自体もある程度開始〜完了までの間に幅がある事が想定される動作の場合(下記の例では"行く"意味する"VEES")も同様に ~ЯAI ЯEXH VEES_ЯUZ PLOW METLO HITS VUI ЯEXH TARK_ЯES PIS HAYME 私は(彼が部屋に来始めた時に)街へ行き始める ~ЯAI LUTEW VEES_ЯUZ PLOW METLO HITS VUI ЯEXH TARK_ЯES PIS HAYME 私は(彼が部屋に来始める時に)街へ行っている ~ЯAI ZETS VEES_ЯUZ PLOW METLO HITS VUI ЯEXH TARK_ЯES PIS HAYME 私は(彼が部屋に来始める時に)街へ行ききる ~ЯAI ЯEXH VEES_ЯUZ PLOW METLO HITS VUI LUTEW TARK_ЯES PIS HAYME 私は(彼が部屋に来ている時に)街へ行き始める ~ЯAI LUTEW VEES_ЯUZ PLOW METLO HITS VUI LUTEW TARK_ЯES PIS HAYME 私は(彼が部屋に来ている時に)街へ行っている ~ЯAI ZETS VEES_ЯUZ PLOW METLO HITS VUI LUTEW TARK_ЯES PIS HAYME 私は(彼が部屋に来ている時に)街へ行ききる ~ЯAI ЯEXH VEES_ЯUZ PLOW METLO HITS VUI ZETS TARK_ЯES PIS HAYME 私は(彼が部屋に来きる時に)街へ行き始める ~ЯAI LUTEW VEES_ЯUZ PLOW METLO HITS VUI ZETS TARK_ЯES PIS HAYME 私は(彼が部屋に来きる時に)街へ行っている ~ЯAI ZETS VEES_ЯUZ PLOW METLO HITS VUI ZETS TARK_ЯES PIS HAYME 私は(彼が部屋に来きる時に)街へ行ききる ~のように区別します。 ~ここで疑問に思うかもしれませんが、 例えば ЯAI ЯEXH VEES_ЯUZ PLOW METLO HITS VUI ZETS TARK_ЯES PIS HAYME 私は(彼が部屋に来きる時に)街へ行き始める ~の場合、同時というかそれはもう従属節側が先行、主節側が後行なのでは?と思うかもしれません。 確かに同時といってもアスペクトも考えれば、先行・後行的ではあります。 しかし主従の時制が異なり、従属節側が現在時制の場合は必ず僅かでも”事象が重なっている部分がある”のです。 なので同時性というより接触性があると言った方がいいかもしれません。 ~主従の時制が異なり、従属節側が現在時制の場合と違い、 下記のように、 ~ЯAI VEES_ЯUZ PLOW METLO HITS VUI TARK_ЯOG PIS HAYME 私は(彼が部屋に来た時に)街へ行く ~主従の時制が異なり、従属節側が過去時制の場合は、どれだけ主従の時間差を縮めて考えても厳密には事象が接触している部分はないのです。 必ず過去時制の従属節側が先行して発生し、その事象が終わってから主節の事象が発生するという意味になります。 ~これは絶対時制詞あるいは相対時制詞を絶対時制的に使用した場合も同様で、 ~(絶対時制詞を使用) ЯAI VEES_HUZUZ PLOW METLO HITS VUI TARK_HUZ PIS HAYME ~(相対時制詞を絶対時制的に使用) ЯAI VEES_ЯUZUZ PLOW METLO HITS VUI TARK_ЯUZ PIS HAYME ~のように主節は大未来時制、従属節はただの未来時制になってますが、これは従属節側の事象が先行して発生し、それが終わった後に後行して主節の事象が発生する事を意味するので、主従の事象が僅かでも重なっている意味はありません。 ~これは、 ~(絶対時制詞を使用) ЯAI VEES_HOG PLOW METLO HITS VUI TARK_HOGOG PIS HAYME 私は彼が部屋に来た時に街へ行った ~(相対時制詞を絶対時制的に使用) ЯAI VEES_ЯOG PLOW METLO HITS VUI TARK_ЯOGOG PIS HAYME 私は彼が部屋に来た時に街へ行った ~のように発話時よりも過去の場合も同様です。 この場合は主従両方が発話時より過去なので従属節側の事象が先行するために、従属節側が大過去になっています。 つまり発話時より未来の場合は後行する側に大未来時制詞を使用し、発話時より過去の場合は先行する側に大過去時制詞を使用するという事です。 ~ただ、これはあくまでも原理的なものを説明するための例で、実際の使用においては、 絶対時制詞、あるいは相対時制詞を絶対時制的に使用する場合でもゼノス語の場合はわざわざ大過去・大未来時制詞にはしない事が多いです(誤解が生まれそうな場合は使用しますが)。 さらに実際にはわざわざ時格を使用する必要はなく、 主従の事象に重なる部分がない場合は事前格SWES、事後格ADOSを使用し、 ~ЯAI VEES_ЯUZ PLOW METLO SWES VUI TARK_ЯUZUZ PIS HAYME 私は彼が部屋に来る前に街へ行く ~ЯAI VEES_ЯOG PLOW METLO ADOS VUI TARK_ЯOGOG PIS HAYME 私は彼が部屋に来た後に街へ行った ~のように表現しますが、格によって先行・後行関係は自明なので、 ~ЯAI VEES_ЯUZ PLOW METLO SWES VUI TARK_ЯUZ PIS HAYME 私は彼が部屋に来る前に街へ行く ~ЯAI VEES_ЯOG PLOW METLO ADOS VUI TARK_ЯOG PIS HAYME 私は彼が部屋に来た後に街へ行った ~のように大過去・大未来は使用せずに表現する場合が多く、これは絶対時制詞を使用しても同様です。 ~更に補足すると相対時制詞を使用した場合は、時格ではなく事前格・事後格を使用した場合でも、 ~ЯAI VEES_ЯUZ PLOW METLO SWES VUI TARK_ЯOG PIS HAYME 私は彼が部屋に来た前に街へ行く ~ЯAI VEES_ЯOG PLOW METLO ADOS VUI TARK_ЯUZ PIS HAYME 私は彼が部屋に来る後に街へ行った ~のように、日本語にしてもやや不自然ながらも言えなくはないです。 これをゼノス語ではどう解釈するかというと、 前者は主従時制が異なり、主節が未来で従属節側が過去時制となっているので、 これが時格の場合なら相対時制的解釈になり従属節が先行で主節が後行という事になりますが、 この場合は従属節が後行、主節が先行という解釈になります。 何故かというと、事前格によって強制的に従属節側が後行扱いになっているためで、その場合は主節が未来、従属節の時制詞が過去であっても強制的に格による前後関係の情報が優先されるからです。 後者の場合も同様に主従時制が異なり、前者とは逆に主節が過去で従属節側が未来時制となっているので、 これが時格の場合なら相対時制解釈になり従属節が後行で主節が先行という事になりますが、この場合は従属節が先行、主節が後行という解釈になります。 これもやはり、事後格によって強制的に従属節側が先行扱いになっているためで、その場合は主節が過去、従属節の時制詞が未来であっても強制的に格による前後関係の情報が優先されるからです。 ~しかしこれでは解釈が混乱するので絶対時制詞を使用する場合は当然ですが、 相対時制詞を使用しても、 主節が未来時制で従属節が事前格を帯びる場合は従属節側も未来時制にし、 主節が過去時制で従属節側が事後格を帯びる場合は従属節側も過去時制にするのが一般的です。 &color(RED,){⚠};【注意点】 絶対時制詞を使用した場合、従属節の動詞が繋辞動詞の場合でも英語のようにやはり時制の一致が必要になります。 ~ここで使用する時制の情報が入った繋辞は以下の通りです。 #style(class=table_left) |>|相対時制詞| |未来|WIЯAF| |現在|WIЯES| |過去|WIЯOG| #style(end) #style(class=table_left) |>|絶対時制詞| |未来|WIHAF| |現在|WIHES| |過去|WIHOG| #style(end) ~例えば「レキサという人物が機械だという事をギレキという人物が知っている」という状況を相対時制詞を使用して表現した場合は、 ~GILEKI GENOW LOOC_ЯES NUVEE LEXÄ WIЯES MEXITH ギレキはレキサが機械だということを知っている ~になりますが(NUVEEは後ろの語、句、節を強制的に名詞化します)、それを過去の事として表現すると、 ~GILEKI GENOW LOOC_ЯOG NUVEE LEXÄ WIЯES MEXITH ギレキはレキサが機械だということを知っていた ~になります。 ~これは相対時制詞なので主節は過去、従属節は現在の場合は主節の時制に合わせて解釈するので、現在時制の繋辞なら主節と同時ということを意味します。 ~しかし絶対時制詞を使用した場合 ~GILEKI GENOW LOOC_HES NUVEE LEXÄ WIHES MEXITH ~から ~GILEKI GENOW LOOC_HOG NUVEE LEXÄ WIHES MEXITH ~にしてしまうとゼノスの場合は非文にはなりませんが、単純に過去の時点で、過去から見て未来である今(発話時)レキサが機械だということを事前に予知していたような意味になってしまいます。 あくまでも元の文が表しているのは「今レキサが機械だということを今知っている状態」なので、 発話時基準で考えると、それを過去の事とした場合は、レキサが機械だというのはあくまでも過去時点でのレキサの情報という事になるので、従属節の方も過去にしなければならず、 ~GILEKI GENOW LOOC_HOG NUVEE LEXÄ WIHOG MEXITH ~とする事で日本語にすれば、「レキサという人物が機械だという事をギレキという人物が知っていた」を絶対時制で表現した文という事になります。 ~しかし実際は絶対時制詞を使用する場合でもこれはあまり気にする必要はありません。 使用頻度が高い繋辞FOSは時制の情報がなく言わば無時制で、現在時制が想定されやすいというだけなので、 ~GILEKI GENOW LOOC_HES NUVEE VUI FOS MEXITH ~を過去の事として言い換えても、 ~GILEKI GENOW LOOC_HOG NUVEE VUI FOS MEXITH ~のようにFOSを使用すれば、自動的に主節に合わせた自然な解釈になります。 &color(blue,){❖};【拡張詞】 いずれも基本的には文頭、あるいは主語と動詞の間に置き、後行する文で使用される時制詞が表す時と現時点との距離を明確にするためのものです。 日本語で言えば時の副詞に相当します。 #style(class=table_left) |遠過去|ADMAXH|かつて| |遠未来|EIFEѤŸ|いつか| |近過去|QATS|さきほど、さっき| |近未来|FEARJ|のちほど、あとで| |極近過去|WUSH|今、今さっき| |極近未来|EIDGH|今、今すぐ| #style(end) -[遠過去] ADMAXH かつて 遠い過去という事を表し基本的に過去時制詞と共に使用します。 -[遠未来] ENIFEѤŸ いつか 遠い未来という事を表し、基本的に未来時制詞と共に使用します。 -[近過去] QATS 先ほど、さっき 近い過去という事を表し、基本的に過去時制詞と共に使用します。 -[近未来] FEARJ 後ほど、後で 近い未来という事を表し、基本的に未来時制詞と共に使用します。 -[極近過去] WUSH 今、今さっき ほんの数秒〜数分前の過去という事を表し、基本的に過去時制詞と共に使用します。 -[極近未来] EIDGH 今、今すぐ、 ほんの数秒〜数分先の未来という事を表し、基本的に未来時制詞と共に使用します。 |