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概説

Last-modified: 2017-05-15 (月) 06:43:51

✧ 概説
ゼノスの品詞は

名詞
動詞
形容詞
副詞
冠詞
制御詞
補助詞
制詞
間投詞

の9個があります。
この中の制詞というのは更に称制詞、態制詞、相制詞、法制詞、時制詞、向制詞、思制詞、数制詞、情制詞、空間制詞、心制詞、色制詞の13個にわけられます。

そしてゼノスは形態論的には、
動詞が自動詞と(一重)他動詞は規則性はないものの極一部の例外を除いて基本的にアプラウトの関係にあり、一重他動詞から二重他動詞への変化は複雑ではあるものの規則性がある作りになっているので、そこは屈折語的です。


  • 自動詞        他動詞     二重他動詞
    HAIT被さる HEIT被る HETEIT 被せる

    しかし、態などは接尾辞を動詞に後接する事で表し、形容詞の語尾部分(形容詞化の接尾辞)を取り外した語根部分は接頭辞あるいは接尾辞として使用できるのでそこは膠着語的です。


  • SVEET(走る)+IFAL(受動化接尾辞)→SVEETIFAL(走られる)

  • NEXY(新しい)→NEX(新)
    SFIA(街、都市)
    NEXSFIA(新都市)

    そして基本的に格などを表すには屈折的変化や接辞などではなく後置詞・前置詞に相当する制御詞と補助詞を使用し、
    主格と対格については本来の位置であれば主格と対格に限っては倒置しない限り通常は省略し語順で判断するので、そこは孤立語的です。


  • ЯAI BANG_ЯOG DAѤL VICOO GEYVE
    私は拳で壁を殴った

    このように、膠着語、屈折語、孤立語の特徴を併せ持っているので形態論的に一概にどれかとは言えない作りになっています。

    そして統語論的にはSVO:NAの言語ですが、SVO:NAと聞いて想像されるような作りにはなりません(ゼノスでは繋辞の補語と他動詞の目的語は扱いとしては同じようなものなのでここでは補語にあたるものも目的語として扱います)。
    ゼノスでは主語や目的語に形容詞や形動詞・修飾節などによる語の修飾がある場合、一部の例外を除いて、必ず被修飾語の方が動詞の近くに来なければならないからです。
    例を示します。
    ”白い光は白い光”
    という文があるとします。
    白はFORTでそれに形容詞化の接尾辞(語尾)Yを付けてFORTY(白い)になります。
    光はFIONで形容詞が前に来てFIONを修飾するのでFORTY FIONとする事で”白い光”になります。
    繋辞はFOSなので


    FORTY FION FOS FORTY FION
    で良いかと思いきやゼノス語ではこれは非文になります。
    それは必ず被修飾語の方が動詞の近くに来なければならないからです。
    主語では被修飾語の方が動詞の近くに来てますが、目的語では形容詞が先に来てしまってます。
    ではどうすれば良いかというと、
    目的語では関係詞にあたる使われ方をするXOFというものを使います。
    XOFは正確にはゼノス語では連結系に分類される補助詞(連結詞と呼ばれる場合もあります)で、後ろに来る語、句、節などを強制的に形容詞化して前にある語と連結するように修飾する機能を持ちます。
    目的語ではこれを使い、
    FORTY FION FOS FION XOF FORT
    とする事で
    ”白い光は白い光”
    という意味になります。

    ちなみにこの場合最後がFORTYではなく、
    FORTとなっているのは、XOFが後ろに来るものを強制的に形容詞化する機能を持つので、FORTにYを付けなくてもXOFで形容詞化され、白いの意味になるからです。

    もう少し詳しく今度は

    「貴方が見た林檎は彼女が見た林檎です」
    は、まず「貴方」はFEW、彼女は「QUI 」です。
    「 見る」はPЯAYM、過去を表す時制詞は_ЯOGなのでPЯAYM_ЯOGで「 見た 」になり、これを形動詞(動詞を形容詞化したもの)にするには時制詞_ЯOG部分に形容詞化(修飾詞化)の接尾辞ЖYを後接し、
    PЯAYM_ЯOGЖYにすると形動詞(ゼノスの時制は時制詞として独立しているので正確には形容詞句、修飾句、あるいは形動詞句)になり、語を修飾できるようになります(時制を省略する場合は動詞そのものに「PЯAYMЖY」のように直接後接し、正確にはこの形容詞化の接尾辞を動詞に直付けした状態が形動詞と言えます)。
    そしてPЯAYMの前に通常の動詞の時と同じように主語をおきます。
    FEW PЯAYM_ЯOGЖYで修飾節の「貴方が見た」が出来上がるので、そのまま_ЯOGЖYの後ろに被修飾語を置けば
    FEW PЯAYM_ЯOGЖY TERM
    貴方が見た林檎となります。
    次は繋辞FOSを置き、その後ろは
    TERM XOF FEW PЯAYM_ЯOG
    とする事で
    貴方が見た林檎になります。
    これを全て並べて書くと、

    FEW PЯAYM_ЯOGЖY TERM FOS TERM XOF FEW PRAYM_ЯOG
    貴方が見た林檎は彼女が見た林檎です
    の完成です。
    これにさらに付け足して
    「 そこで貴方が見た林檎はここで彼女が見た林檎です」

    YUNED STAZZ FEW PЯAYM_ЯOGЖY TERM FOS TERM XOF FEW PЯAYM_ЯOG VEW ENED

    となります。
    (YUNEDは「そこ」、STAZZは場所格を表す制御詞というもので、VEWは場所格を表す補助詞というもので、ゼノス語では動詞より左側では制御詞を使い、右側では補助詞を使うのですがこれについては次に詳しく説明します)

    上の例は普通の動詞と使い方は同じとはいえ繋辞文で、繋辞の右側にきていたのは一般的には目的語とは言わずに補語と呼ばれるものだったので、次は普通の動詞を例にして詳しく説明していきます。

    例えば「彼が彼女を殴った」という文をゼノス語で表現するには、
    まずゼノスはSVO語順で、VUIは彼、BANGは殴る、_ЯOGは過去時制を表す時制詞、QUIは彼女なので、
    「VUI BANG_ЯOG QUI」
    となります。
    日本語の場合には主格を表す「が」や対格を表す「を」が使われていますが、
    ゼノスの場合は基本のSVO語順で使う場合主格と対格は通常省略して使います。
    主格と対格を省略せずに書けば

    「VUI XAZ BANG_ЯOG WIW QUI」

    になり、XAZが主格、WIWは対格です。
    ここで不思議に思うかもしれませんが、
    主格のXAZはVUI(彼)の後ろにあるのに、
    対格のWIWはQUI(彼女)の前にあります。
    これは実はゼノスでは同じ格を表すにしても動詞より左側と、動詞より右側とでは別の品詞を使います。
    このXAZは制御詞と呼ばれる品詞に分類されるもので前にある語、句、節などの役割を決定するものです。
    一方WIWは補助詞と呼ばれる品詞に分類されるもので、後ろにくる語、句、節などの役割を決定する機能を持ちます。
    つまり動詞より左側では制御詞を使い、動詞より右側では補助詞を使う決まりになっているので、同じ主格や対格を表すにしても動詞の左右で別の品詞を使わなければならないのです。
    単純に言ってしまえば、一口に対格といってもゼノス語では動詞より左側用と右側用の二種類の対格が存在するという事です。

    具体的にいえば、
    通常は普通の文の場合は語順はSVOですが、
    目的語を先に言いたい場合もあります。
    しかしそういった時に
    ゼノスでは
    「WIW QUI VUI XAZ BANG_ЯOG」
    というように動詞より左側で補助詞を使うと非文になってしまうのです。
    ではどうするかというと対格を表す補助詞ではなく、対格を表す制御詞WONZを使い、
    「QUI WONZ VUI XAZ BANG_ЯOG」
    のようにする事で動詞より左側に目的語を持ってくる事ができます。
    この場合のVUIはゼノスはSVO語順なので本来の位置にあるために主格を表す制御詞XAZは省略可能ですが、目的語であるQUIは本来の位置ではないために、対格を表す制御詞WONZは省略できません。
    ちなみにこの制御詞WONZは以外と使用頻度が高いです。
    というのは、
    後行する動詞の主語となる語を修飾節によって修飾する場合、その修飾節の成分に対格が含まれていると、上の例のように目的語を動詞の左側に移動させないといけないので、例えば繋辞文の例で使われた修飾節では
    「私が見た光」
    なので
    「ЯAI PЯAYM_ЯOGЖY FION」
    のようにそのまま時制詞の後ろに接尾辞ЖYをつけるだけでFIONを修飾すればよかったのですが、これが例えば、
    「私を見た彼女」
    のように目的語が修飾節の成分になっているので、こういった場合に対格の制御詞が必要で、
    「ЯAI WONZ PЯAYM_ЯOGЖY QUI」
    のようにして修飾節を作る事になります。
    それを踏まえて、例えば

    「林檎を食べた彼女が林檎を食べた彼を殴った」

    は、
    林檎はTERM
    食べるはGRAP
    彼女はQUI
    彼はVUI
    殴るはBANG
    過去を表す時制詞は_ЯOG
    なので
    TERMには補助詞WIWではなく、後ろに制御詞WONZを置きます。
    それに続けてGRAPをおけば
    「TERM WONZ GRAP(林檎を食べる)」になり、
    時制詞をGRAPに続けて置いて
    「TERM WONZ GRAP_ЯOG(林檎を食べた)」
    になり、さらに過去時制詞_ЯOG部分に修飾詞化の接尾辞ЖYを後接すれば
    「TERM WONZ GRAP_ЯOGЖY」
    になるので「林檎を食べた〜」という修飾節ができあがります。
    これをそのまま彼女を意味するQUIの前に置き、QUIを修飾すれば
    「TERM WONZ GRAP_ЯOGЖY QUI(林檎を食べた彼女)」
    が完成します。
    SVO語順なので次は動詞殴るを意味する動詞BANGがきて過去時制詞_ЯOGを後ろにおいて「BANG_ЯOG(殴った)」ができるので、
    ここまでのをすべて並べると

    「TERM WONZ GRAP_ЯOGЖY QUI BANG_ЯOG(林檎を食べた彼女が殴った)」

    になります。
    問題はここからで、
    繋辞文と同様にゼノスではやはり被修飾語の方が動詞の近くに来なければなりません。
    「林檎を食べた彼」の「彼」は動詞BANGの目的語になるので動詞BANGの主語になるQUIのように「TERM WONZ GRAP_ЯOGЖY VUI」にし、
    「TERM WONZ GRAP_ЯOGЖY QUI BANG_ЯOG TERM WONZ GRAP_ЯOGЖY VUI」
    としてしまうと修飾節の「TERM WONZ GRAP_ЯOGЖY 」が動詞の近くに先にきてるのでゼノス語ではこれは非文になります。
    ではどうするかというと、繋辞文で使用された後ろにくる語、句、節を強制的に形容詞化し、前の語を修飾する機能を持ったXOFという補助詞をここでも使い、
    「TERM WONZ GRAP_ЯOGЖY QUI BANG_ЯOG VUI XOF GRAP_ЯOG TERM」
    とすることでようやく
    「林檎を食べた彼女が林檎を食べた彼を殴った」
    が完成します。
    ややこしいですがこういった感じになってます。
    つまりゼノスでは動詞を中心に鏡映しのような並べ方になるという事です。